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豆知識
  ジュエリー・宝石について
  の豆知識と読み物
クラフトマン藤崎保  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ダイヤモンドのカットの歴史


ダイヤモンドは世の中に存在する最も硬い物質である。
だからこれを削る、切る、磨くこと、つまりダイヤモンドのカットが至難の技であることは容易に理解出来る。
ダイヤモンドをカット出来るのはダイヤモンドのみだ。
このダイヤモンド同士を磨り合わせるカット技術が生まれたのは、18世紀まで唯一の産地であったインド以外にはない。
しかし、ダイヤモンドが西欧でも開発され、使われてきたのも事実えある。
ただそれが、いつ、どこで、誰の手によってなのかは杳としてわからない。

カット技術の進化とともに増した輝き


 昔、インドからローマ帝国にダイヤモンドが運ばれてきた時、その多くは正八面体 * 1 と呼ばれる
底面が四角いピラミッドを2個、底面で繋ぎ合わせた形のものであった。
また、ダイヤモンドが珍重されたのはその輝きのゆえではなく、何よりも硬いこと、
つまりダイヤモンドを使えば鉄でも青銅でも、他の石でも切る事ができる強靭な力にあった。
ローマの人々はこの稀有な石を身につけることによって、その何物をも切り通す力が乗り移ると考えた。
つまり一種の護符として使われたのである。
それらは原石の表面を少し磨いた程度のもので、ほとんどはインドで加工されたまま西欧に伝来したものであった。
これをポイント・カットと呼ぶ。
 その後、、約千年を経た14世紀の後半に初めて、パリやヴェネチアでダイヤモンド研磨師という職業が登場する。
並行して正八面体の一方の頂部を削り取って大きな平面を付けたテーブル・カットや、底面を平たくして
上部に小さなファセット * 2 を付けたローズ・カットが順次登場してくる。
どれも基本的には採れる原石の形状を利用したカットで、正八面体ではない原石を、 どうカットすれば使えるかを考えて生まれたものだ
 推測の域を出ないが、カットの形状はどれもインドで完成し、そのバリエーションのみが西欧で作られたものであろう。
ものの本にはダイヤモンドのカット、特に今日、ブリリアント・カットとして最も重要となるカット法は、
1700年頃にヴェネチアのペルッツィなる職人が発明したとある。
しかし、この話は1820年代に出た本に忽然と登場する話であってそれ以外の資料は全く見当たらない。
どのカットについても、いつどこで誰がということは全くわからない。
それもそのはず、ダイヤモンドのカットは全て家業の秘伝であり、一族全員が発明者の名誉よりも、技術の独占から
利益を得る事を重視したからで、これがダイヤモンドのカットの歴史を今日でも全く不明なものにした理由である。

*1:同型の三角形八面からなるダイヤモンドの代表的な結晶形。ピラミッドの底面を付け合せた形。

*2:宝石の研磨で付ける小さく平らな研磨面、切子面ともいう。

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