店舗案内
  営業時間/10:00〜18:00
  定休日/日曜日
  電話番号/042-747-7118
  お店への地図はこちらから

お問い合せフォーム
 ダイヤに関するご質問はメール
 またはお電話にてお問い合わせ
 下さい

豆知識
・ 結婚記念日の贈り物って?
・ 薬指にはめるのは何故?
・ ダイアモンドの鑑定
・ 世界で有名なダイアモンド
・ 銀の黒ずみを取る・つける
・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2

クラフトマン藤崎保  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの技法


ヨーロッパ宝飾芸術の源流


  数千年一貫して変わらない様式と威厳に満ちた美術品
  【 古代エジプト 】

  ANCIENT EGYPT c.2850〜525 B.C

王と神を荘厳する為の装身具


紀元前525年にペルシア帝国に服属する以前の古代エジプトは、
今から5千年前の早期王朝時代にまで遡るが、きわめて特徴的
であるのは、その長い期間にわたって美術様式にほとんど変化が
見られないことである。
政教一致国家であったことから、美術品も純粋な美のためのもの
ではなく、有目的なものであった。
王であり神である人物を荘厳化し、その死後は神殿や葬祭殿に
埋葬して、カーと呼ばれる魂が帰るのを待つ遺体を飾る品物であった。
美術品のなかでもきわめて大きな地位を占め、墓地に埋められたこと
もあって膨大な数の装身具が今に残る

エジプト神話がモティーフ

「スカラベのペクトラル」

鑑賞ポイント

  自然の女神イシスの冥界の神オシリスのホルスは天空の神にして王権の守護神、
  隼の姿で表されその目ウジャトは完全なる物の意。
  スカラベは語の類似から天地創造の神を、また糞を丸めて転がすことから太陽神を象徴。
  鷹は高みにあることから神の、蓮の花は豊穣と来世での生まれ変わりの、パピルスは英知のシンボルとされる。
  スカラベのペクトラル・・・ファイアンスのスカラベと多色の焼き物によるペクトラル形式のペンダント。
  はしけに乗るスカラベの下には死者の書からの引用文、両脇の女神イシスとネプティスの手の上には
  ウジャトが描かれている。おそらく実用よりも副葬品であろう。
  紀元前1270年頃、大英博物館蔵。

象徴性を持つモティーフと鮮やかな色彩


驚くべき事に、現在使われているジュエリーのほとんどは、ブローチを除いて、
このエジプトに登場している。
今でも少数派に属するアンクレットすら使われている。
素材としては金が中心で天然塊の少ない銀はあまり作例が無い。
宝石の類も使われており、基本は色の鮮明なラピスラズリ、コーネリアン、
トルコ石などで、稀にガラスも見られるが、最も特徴のある素材は
ファイアンスと呼ばれる一種の焼き物である。
これは石英の粉末に油を加えて成型し、その上に色釉(普通は明るいブルー)
をかけて焼いた物だ。
自由に成型できるために、立体像のものが多い。

ジュエリーの加工・七宝と見まごう色石使い、センウォスレト2世のペクトラル

「ジュエリーの加工・七宝と見まごう色石使い、センウォスレト2世のペクトラル」

鑑賞ポイント

 エジプトのジュエリーは、基本的には荘厳具*1の一種であることから、中心となるのは大ぶりの装身具で
 その代表的なものはペクトラルとよばれる大きな胸当状のペンダントである。
 王名を書いたカルトゥーシュ(王名を囲む枠)を中央に、下に棕櫚の木を握った王、
 その左右には太陽を頭に載せた鷹、太陽を取り巻く蛇、そこから吊り下がるアンク(生命の象徴)と
 まさにエジプトの神々のてんこ盛り。
 第12王朝(c.1897年〜1797B.C.)時代、メトロポリタン美術館蔵。

 使われているモティーフはスカラベや鷹、蓮の花、パピルス、邪悪なものをはねつける力を持つウジャトと呼ばれる
ホルス神の目、そして太陽を昼から夜へと運ぶはしけ*2など、すべて何らかのシンボルであるもののみである。
 ジュエリーの細工には、金銀の間に色のある素材を入れてデザインしたものが多く、一見すると後の有線七宝のように
思われるがそうではなく、色石をカットして嵌入したものだ。
この頃すでに金を銅版や皮革の間に挟んで石で薄板をたたき出す方法やその板をねじって金線を作る方法、
更には粒金を作るための溶接技術までをもマスターしていた。
デザインこそ神と宗教とに支配されていたものの、エジプトのジュエリーに使われている技術とその精度の高さとは、
これが人類最古のジュエリーとは思えない見事なものである。

*1:神仏の像やその祭壇を美しく飾る道具類。

*2:エジプト人は太陽は毎日生まれて死に、翌日には新しい太陽が生まれてくると信じた。

_______________________________________________________________________________________________________________________________________________
ヨーロッパの宝飾技術と歴史
@ ヨーロッパ宝飾芸術の源流
| 古代エジプト | メソポタミア | 古代ギリシャ | エトルリア | スキタイ |
| ケルト | アングロサクソン | ヴァイキング | 騎馬民族の世界 |
A 古典期から近世へ
| ヘレニズム時代 | 古代ローマ | ビザンチン | 中世 - 1 | 中世 - 2 |
| ルネサンス - 1 | ルネサンス - 2 | マニエリスム | バロック | ネオ・クラシシズム |
B ヨーロッパ近世以降とアメリカ
| ナポレオン時代 | ジョージアン | センチメンタリズム | ヴィクトリアン | 第二帝政期 |
| ヒストリシズム | ヴィクトリアン - 2 | カステラーニ一族 | 奇々怪々な素材たち |
| モーニング・ジュエリー | ベル・エポック - 1 | ベル・エポック - 2 | 第三共和制とフランスの愚挙 |
| アメリカからの新風 - ティファニー | ジャポニスム | 照明と宝石の関係 |
C 19世紀末から第二次世界大戦
| アーツ・アンド・クラフツ | アール・ヌーヴォー | ルネ・ラリック |
| ファベルジェの技 - ギヨシェ、エンジンターン | エドワーディアン | プラチナの登場 |
| カルティエ一族 | アール・デコ | 女性の実用小物 | 現代の天才たち |