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豆知識
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・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2


クラフトマン藤崎保

  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの技法、カメオ、古代ローマ


古典期から近世へ


ローマ時代のカメオを利用した指輪


ローマ時代のカメオを利用した指輪

鑑賞ポイント

  ローマ時代セプティミウス・セヴェルス(在位193〜211年)を描いたカメオの肖像を用いた指輪。
  三層のカメオそのものは、英国の遺跡から出土したもの。
  人物像を描いたカメオは、この時代多く作られ、技術のピークに達している。
  金製のリング部分は、近世に作られたもの。カメオは帝政ローマ、台は近世、
  アルビオン・コレクション。

  ヘレニズム期のギリシャを基礎に世界帝国らしい豊富な素材
  【 古代ローマ 】

 ANCIENT ROME  5c B.C.〜5c A.D.

欧州と地中海全域を領した大帝国


 ローマの歴史はまず王政から始まり、やがて共和制となり最後には帝政となる。
共和制の時代にイスパニアを領有し、ギリシャやガリア、ブリタニアなどを
属州とし、カルタゴを滅ぼし、ほぼ欧州全域から地中海全域を領土としたローマは、
アウグストゥス*1以後は帝政を敷き、史上初の一貫した統治を伴う大帝国を完成する。
以後、4世紀末に東西に分裂するまで、ひとつの大きな文化を育て上げる。

ローマ時代の金細工、精緻だがどこか投げやりな作り

ローマ時代の金細工、精緻だがどこか投げやりな作り

鑑賞ポイント

  ローマの属州であった頃の英国で作られたネックレス、ブレスレットそれに指輪。
  複雑な構成の割には、どこか投げやりな作り。
  指輪のオニキスには、蟻が彫ってある。
  おそらく、現地の職人がローマのものを見様みまねで作ったものだろう。
  2〜3世紀頃、ローマ帝国治下のイングランド、大英博物館蔵。

数多く作られた石の彫刻、カメオ


 ローマのジュエリーはそのほとんどが紀元前146年に征服して
属州アーケアとしたギリシャの職人たちに作らせたものである。
だから、初期のローマのジュエリーは、ヘレニズム期のギリシャのものと酷似している。
ローマはスペインを征服した時、大きな金鉱山を手に入れ、同時に征服した各地にある
金製品を本国に没収することで、金という素材を大量に入手した。
 共和制の頃は、女性の指輪なども鉄以外は認めないという質素さを見せていたローマ人も
帝政下の安逸と豪奢に次第に慣れてくる。
やがて、ギリシャとは少し異なるローマ独特のジュエリーが生まれる。
最も目立つのは石の彫刻、つまりカメオだ。
これは、地中海地方で紀元前1700年頃から知られていた技術で、コランダム*2の粉末
エメリーと油や血などを混ぜたものを棒の先に付けて石を削った。
ローマになるとダイヤモンドのチップ*3も使われたらしく、ドリルの回転を高めるために
弓錐*4も使われ、彫りは一段と精緻になる。
すでに素材であるアゲートを加熱して色を良くする加工も行われていたようだ。
そうした技術者は高く評価されていたようだ。
この他に水銀鍍金も行われている。
 ローマらしい金細工としては、オプス・インテルラシレと呼ぶタガネを用いた金の板の打ち抜きがある。
これは板をタガネで切ってゆき、ついには金のレース状の模様を作り出す技術で、
ローマ固有のデザインと言える
美しいブレスレットなどが遺物として残っている。
また、ローマの版図が広がり東洋と常に接触があるようになったせいか、ギリシャが
ほとんど金のみのジュエリーであったのと比較して真珠、色石などが数多く使われる。
全体としては、いかにも世界帝国ローマのものらしく実に大らかなジュエリーが多いのが特徴と言えよう。

*1:ローマ帝国初代皇帝、俗名オクタビアヌス。

*2:ルビーやサファイヤの鉱物名で古くから研磨剤に使われた。

*3:ダイヤモンドの小さな欠片。

*4:矢の軸の部分に弦を巻きつけて回転させ孔を開ける道具。

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