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豆知識
・ 結婚記念日の贈り物って?
・ 薬指にはめるのは何故?
・ ダイアモンドの鑑定
・ 世界で有名なダイアモンド
・ 銀の黒ずみを取る・つける
・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2


クラフトマン藤崎保

  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの技法、中世 ― 1


古典期から近世へ


中世末期のブローチ


中世末期のブローチ

鑑賞ポイント

  窓を開ければ、マリアとキリストが見える。
  ブルゴーニュ公国で作られたもので像の部分は不透明の七宝。
  この頃になっても、まだ中世の尻尾である神々の像はジュエリーの世界で強い。
  14世紀末、フォルツハイム宝石美術館蔵。

  長く混乱した時代の証人、宗教の世界の装身具
  【 中世 ― 1 】

 MIDDLE AGES ― 1   5c〜15c

宗教が人々を脅かした時代


 ミドル・エイジすなわち中世という言葉は、17世紀にできたものである。
ルネサンスが終わりかかった頃、ルネサンスと古代ギリシャ・ローマの時代の間に挟まる時代、
それを総称して中世と呼んだ。
476年の西ローマ滅亡から15世紀までの千年ほどを言うわけだが、ともかく長くまた混乱している。
ここでは大胆に中世の二つの面と、異民族が流れ込んで人種的に混乱した面とから、ジュエリーを見てみる。

ダンスタブル・スワン・ジュエルと呼ばれる白鳥のジュエリー

ダンスタブル・スワン・ジュエルと呼ばれる白鳥のジュエリー

鑑賞ポイント

  真っ白なずぶ浸けのエナメルを全身に被った白鳥のジュエリー。
  王冠の首輪をつける。
  1965年に英国のダンスタブルで発掘され、メトロポリタン美術館が購入を決めたが、
  英国政府が拒否、ここに納まったという曰くつき。
  15世紀初頭、大英博物館蔵。

豪華絢爛な教会の荘厳具の数々


 敬虔なキリスト教徒の方からは怒られるかも知れないが、どう見ても
中世における教会の行為は目に余る。
簡単に言えば、教会が神と天国と地獄を使って人々を恫喝したとしか思えないということだ。。
人々が気にしたのは、王侯貴族なども含めて、いかに神を崇拝し、教会から怒られないように
過ごすかということであった。
人々の奢侈は神の嫌うところであり、「ソロモンの栄華も野の百合にしかず」 * 1 とばかり質素を旨とさせた。
その一方で坊主どもは教会や神を荘厳にし、それによってさらに人々を神の僕とすることに全力を傾けた。
だから、この時代のジュエリーに類似する金属工芸の主なものは、教会の荘厳具である。
 聖遺物とは聖人や殉教者などの遺品や身体の一部などで、その人物と同じ力が宿るとして崇敬の対象となる。
これを収納する入れ物が聖遺物箱で、十字架や本、カバンのようなものなど様々な形がある。
英語では、マンストランスと呼ばれるが、美術館などでのんびりと眺めていて、突然十字架の真ん中の空洞に、
人間の手の骨が、まるごと入っている事がわかって仰天した方もいるだろう。
教会は、この聖遺物箱を貴金属で作り、多くの宝石類や七宝で飾った。
 その他にも、教会の祭壇の回りや十字架、照明具などに膨大な金銀宝石が使われている。
野の百合などどこにも無いのが教会である。
一方、人々が使ったジュエリーらしき可憐なものにアンセーニュがある。
聖地巡礼記念バッジとも言うべき物で、ルルド * 2 などの聖地を巡る巡礼が記念に買い求め、
帽子などに縫い付けてたものだ。
王侯用の絢爛豪華な金銀製もあるが、ほとんどは鉄や青銅製で、装身具というよりも、
いかに敬虔な信者であるかを示すものであった。
教会の強欲と信者の可憐さとが、何よりもよく対比されたものと言えよう。

*1:ダヴィデの息子ソロモンはイスラエル王国最盛時の王。

*2:奇跡の泉で知られる南仏ピレネー山中の巡礼地。

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ヨーロッパの宝飾技術と歴史
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