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豆知識
・ 結婚記念日の贈り物って?
・ 薬指にはめるのは何故?
・ ダイアモンドの鑑定
・ 世界で有名なダイアモンド
・ 銀の黒ずみを取る・つける
・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2


クラフトマン藤崎保

  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの技法、バロック


古典期から近世へ


珊瑚をかぶった美女の飲み物入れ


珊瑚をかぶった美女の飲み物入れ

鑑賞ポイント

  おそらくダフネであろうか、女神の像をした飲み物入れ。
  頭部と両手の先は珊瑚の樹をそのままに使って、栓の役割をさせている。
  ドイツマニエリスム期の名工ヤムニッツァーの作品   16世紀後半、グリーン・ヴォールト蔵。

  王侯たちの宮廷生活を彩った曲線と過剰なまでの装飾
  【 バロック 】

 BAROQUE   16c〜18c

聖界から俗界へと移った権力の所在


 16世紀から18世紀にかけて建築や絵画、彫刻などの世界で展開された、
曲線と過剰なまでの装飾とを特徴とする芸術上の動きを総称する。
それ以前、ルネサンス期を通じて権力を振るった法王庁はこの頃から財政的に疲弊し、
代わって登場するのが、新興の国家権力を代表するフランスやオーストリアの王侯達であった。
17世紀末には、北方のロシアも、ピョートル大帝 * 1 の下でこの動きに参加してくる。
こうした、宮廷での生活を彩るものとして、多くの工芸品やジュエリーが作られた。

ムガール皇帝の宮廷にて、と題する巨大な置物

ムガール皇帝の宮廷にて、と題する巨大な置物

「ムガール皇帝の宮廷にて」と題する巨大な置物

鑑賞ポイント

  横幅140センチ、奥行き110センチという巨大な置物。
  ムガール帝国皇帝アウラングゼーブの誕生日の宮廷風景を描いたと称する、名工ディングリンガーの作品。
  七宝と宝石をちりばめた人物や動物が数十も配置されている。
  何の為に作ったなど聞いてはいけない。
  こうしたものがポンとあるのが王様の住処だ。   1700年頃、グリーンヴォールト蔵。

女性のものへと変化したジュエリー


 バロック期に入ってからの重大な変化は、それまで男性のものであったジュエリーが、
次第に女性のものへと変化してゆくことだ
女性の服装も変わる。
それまでの硬い、突っ張ったようなドレスから、柔らかい素材を使ったデコルテと呼ぶ胸刳りの大きな
ドレスが中心となり、髪の毛もまた大きく上に結い上げられるようになる。
こうした変化に伴い、新しいジュエリーが登場する。
一つは髪飾りであり、もう一つはジランドルと呼ぶ大きめの上部飾りから3個のペンダント吊り下げたイヤリングである。
 また、胸を大きく開けウェストを絞るスタイルから、胸元からウェストにかけての大きな逆三角形の空間
(露出する下着をストマッカーと言う)が生まれ、これをカバーするものとして、セヴィニェと呼ばれる超結びなどの
モティーフからダイヤモンドや真珠のペンダントを吊り下げた大柄なブローチが登場する。
これはさらに大きくなり、やがて超大型のストマッカー・ブローチに変化してゆく。
 ルネサンス期に頂点に達した多彩な七宝も大いに使われるが、バロックの末期にかけて次第に宝石、特に
ダイヤモンドとルビーが、また1594年にコロンビアで鉱山が発見されてからはエメラルドが多用されるようになり、
七宝の比率は減退してゆく。
この時代の中心となったフランスのルイ14世の宮廷では、膨大な数のジュエリーがつくられ使われたが、
その後の革命騒ぎの中でほとんどが失われた。
今に残るものとしては、ザクセン公国アウグスト強健公 * 2 が名工、ディングリンガーを使って作らせた
ジュエリー類、なかでも「ムガール皇帝の宮殿にて」と題する巨大な置物は歴史に残る名品であり、
この時代の金工の水準を示す物だ。

*1:ロシア皇帝(1682−1725)、ロシア近代化の始祖

*2 ポーランド王としてアウグスト2世(1697−1704、1709−33)、マイセン磁器の開発でも有名。

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ヨーロッパの宝飾技術と歴史
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