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豆知識
・ 結婚記念日の贈り物って?
・ 薬指にはめるのは何故?
・ ダイアモンドの鑑定
・ 世界で有名なダイアモンド
・ 銀の黒ずみを取る・つける
・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2


クラフトマン藤崎保

  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの技法、ネオ・クラシシズム


古典期から近世へ


優雅すぎて消えてしまったジュエリー、シャトレーヌ


優雅すぎて消えてしまったジュエリー、シャトレーヌ

鑑賞ポイント

  この奇妙な形のジュエリーは、一番上の部分をベルトに差し込んで腰から吊るしたもの。
  下に時計やそのネジなどいろいろな小物を下げた。
  優雅ではあるが、いかにも実用的だはない。
  そのために消えてしまった。
  1760年前後、イギリス。フォルツハイム宝石美術館蔵。

  ポンペイ発掘がもたらした新しい動き、古典古代の美学を理想として模倣
  【 ネオ・クラシシズム 】

 NEOCLASSICISM   c.1750〜c.1830

古代のデザイン・モティーフの復活


 ルネサンスに生まれ[バロック]、[ロココ]と成長してきた過剰なまでの装飾と異形のデザインは
18世紀も後半になるといささか飽きられてくる。
もちろん、ルイ16世を中心とするフランス王家にはまだ過剰装飾は強かったが、王妃マリー・アントワネットが
ヴェルサイユの庭園の一隅に田舎家を建てたように、素朴な古典的なものへの憧れは生まれていた。
折りしも、1748年のポンペイの発掘や古代都市遺跡への旅行記などが刊行されるようになると、そうした
完成度の高い古代のデザインやモティーフへの関心が高まり、古代の復活の新しい動きが生まれる。
これを新古典主義あるいはネオ・クラシシズムと呼ぶ。

花網の連続模様が典型的なエメラルドのドミ・パリュール

花網の連続模様が典型的なエメラルドのドミ・パリュール

花網の連続模様が典型的なエメラルドのドミ・パリュール

鑑賞ポイント

  コロンビア産のエメラルドと真珠で作ったクラシックなデザインのセット物。
  表面は銀で裏面だけが金製。
  左右対称、花網風の線の連続が、クラシックな味を出している。
  フランス革命前頃のもの。
  1780年前後、フォルツハイム宝石美術館蔵。

セットもののパリュールとカメオの流行


 この時代のジュエリーの一番の特徴は、パリュールと呼ばれるセットものの流行である。
これはネックレスとイヤリング、胸飾り、ブレスレットが2本、それにティアラなどの頭飾りのセットで
同じ素材あるいは同じデザインで作られた。
組み合わせが3点以上のものをパリュールと呼び、ネックレスとイヤリングといった簡単な2点の組み合わせを
ドミ・パリュールと呼ぶ。
 デザインとしてはガーランドと呼ばれる花綱の連続模様を使ったものが多く、マリー・アントワネットは
特にこれを好んだ。
その他にも、細めの木の枝や葉、繊細なリボン、中央にセットした色石などがデザインの特徴であり、
そうしたモティーフを繰り返し使う事で、簡潔で重厚な印象を出す事に成功している。
 また女性の髪の毛は後ろに引き上げられて耳が露出するのが常であったために、
大きなペンダント部分の付いたイヤリングが多く使われた。
さらに古代を表すものとしてカメオが多用されたが、古代のものは数が少ないので、新作のカメオを生きている鶏の
砂のうに押し込んで古代色 * 1 が付けられたりもした。
こうした多くのジュエリーが18世紀末のフランス革命のさなかに盗まれ、壊され、消滅した。
代わりに赤のジャコバン党帽子 * 2 に刀といった、革命のシンボル・マークのようなデザインもこの時期に生まれている。
 古代ローマを理想とし、それを模倣することに全力を集中したナポレオンの時代を経て、次のヴィクトリアンの
時代に再び花開く[歴史主義]の先駆けとして、考古学的なものへの憧れと合理的な美学を求めたネオ・クラシシズム
の時代は記憶に値する。

*1:新しい製品に薬品などで古味を付けて、骨董であるかのように見せるための色付け。

*2 革命の支配的政治結社、先が垂れ下がる円錐形の縁なし帽は自由の象徴。


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ヨーロッパの宝飾技術と歴史
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