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豆知識
・ 結婚記念日の贈り物って?
・ 薬指にはめるのは何故?
・ ダイアモンドの鑑定
・ 世界で有名なダイアモンド
・ 銀の黒ずみを取る・つける
・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2

クラフトマン藤崎保  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの技法、歴史、メソポタミア


ヨーロッパ宝飾芸術の源流


  20世紀に発掘された最古の遺物打ち出しと線刻模様の金銀細工
  【 メソポタミア 】

  MESOPOTAMIA c.2800~538 B.C

繰り返された諸王国の興亡


メソポタミアとはギリシャ語で二つの川の意味で、
ティグリスとユーフラテス川を中心とするこの一帯は、古代からシュメール、
バビロニア、アッシリアなどの諸王国が数千年にわたり、興亡を繰り返した。
ジュエリー史の上では、シュメールの一都市「ウル」の遺跡から出た
金銀細工が最も有名。
しかし、発掘が着手されたのは1900年前後、「ウル」の発見は1922年の
ことに過ぎず、この金銀細工あるいは、私たちにとって最も新しい古代ジュエリー
であるとも言えます。

技法①  ルプセ ~Reposée~

  金属板を裏から叩いて、デザインを成型する技術。
  仕上げとして表にチェイシングを施す事もある。
  金属加工の最も古い技術の一つ
         

ジュエリーの技法


打ち出しだけで成型した金のヘルメット

  鑑賞ポイント

  古代の打ち出しの作品としては、最高のもの。
  一枚の金の板を裏表から打ち出すだけで、作られている。
  接合部分は全く無い。
  おそらく儀式用の頭飾りであったのか、見事の一語につきる。
  紀元前2500年前後、イラク国立博物館蔵。

特徴的な技法で作られた金の頭飾り


1926年から31年にかけて発掘されたウルの金銀細工の最大の特徴は、
金属の板を裏から打ち出したルプセや表から線刻模様を打ち込んだ
チェイシングの技法によるものが多いことで、代表例とされる女王プアビの
金の頭飾りなども、打ち出しだけで溶接の跡は全く無い。
また金の他にも銀が、石としては青のラピスラズリやオレンジ系赤色のコーネリアン、
白と赤のサード二クスなどが混合して使われ、複雑な色合いを出すのに成功している。

ジュエリーの加工・技法、古代ギリシャの竪琴

木をかじる山羊の楽器(リラ)

  鑑賞ポイント

  古代ギリシャの竪琴。
  金にラピスラズリ、瀝青、貝殻をつかったもの。  
  ほぼ同型のものが墓から2点出土している。
  死後も王を慰める為に培葬されたものか。
  紀元前2600年頃、大英博物館蔵。

 こうした素材はメソポタミアでは産出されず、遠くイランあるいはそれよりも以東の地から
運ばれたものと推定される。
これらのカラフルな素材を糸に通したネックレスが一番多く、単に色を楽しむものとして
だけでなく、石の持つ呪術的な効用が期待されいたらしい。
 メソポタミアで発生したもう一つのものは、シリンダー・シールがあります。
これはラピスラズリや貝などを、中心に孔を開けた円筒状に加工し、円筒の表面に様々な
模様を彫り下げたものである。
孔に棒などを通し、粘土板などの上に押し付けながら回転させると、陰刻された模様が
逆に陽刻のパターンとして残る。
彫られた模様としては、古いものでは宴会や戦闘の場面が多く、やがて動物や動物を操る
人間の像が増える
これは実用の具であったようで、石や粘土に刻まれた文章の正当性を示す一種の印章
であったと推定される。
 メソポタミアの金銀細工はウルのものだけでなく、シュリーマンが1873年に発掘して、
トロイ戦争のものと決め付けた、いわゆるトロイの遺宝*1も今ではトロイ戦争よりも
1000年以上も古い、古代メソポタミア諸王国のいずれかのものと推定されている。
人類最古のジュエリーの源流の一つがこれほどに多様であり、それがつい最近まで
全く知られていなかったと言うのも、歴史の皮肉として面白いものがあります。

*1:1873年にシュリーマンがトルコのヒッサリクで発見した遺跡から発掘された金銀工芸品のこと。

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ヨーロッパの宝飾技術と歴史
① ヨーロッパ宝飾芸術の源流
| 古代エジプト | メソポタミア | 古代ギリシャ | エトルリア | スキタイ |
| ケルト | アングロサクソン | ヴァイキング | 騎馬民族の世界 |
② 古典期から近世へ
| ヘレニズム時代 | 古代ローマ | ビザンチン | 中世 - 1 | 中世 - 2 |
| ルネサンス - 1 | ルネサンス - 2 | マニエリスム | バロック | ネオ・クラシシズム |
③ ヨーロッパ近世以降とアメリカ
| ナポレオン時代 | ジョージアン | センチメンタリズム | ヴィクトリアン | 第二帝政期 |
| ヒストリシズム | ヴィクトリアン - 2 | カステラーニ一族 | 奇々怪々な素材たち |
| モーニング・ジュエリー | ベル・エポック - 1 | ベル・エポック - 2 | 第三共和制とフランスの愚挙 |
| アメリカからの新風 - ティファニー | ジャポニスム | 照明と宝石の関係 |
④ 19世紀末から第二次世界大戦
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