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豆知識
・ 結婚記念日の贈り物って?
・ 薬指にはめるのは何故?
・ ダイアモンドの鑑定
・ 世界で有名なダイアモンド
・ 銀の黒ずみを取る・つける
・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2


クラフトマン藤崎保

  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの技法、センチメンタリズム、文字遊びのジュエリー


ヨーロッパ近世以降とアメリカ


宝石の頭文字で遊ぶ優雅なデザイン


薄い金の板を加工したジョージアンのチェーン

鑑賞ポイント

  このジュエリー、宝石の色を鑑賞してはいけない。
  宝石の頭文字を並べると「REGARD」となる。
  つまり、贈った相手への敬愛の念を示した物。
  受け取る側も贈り手への配慮があった。
  ヴィクトリアン初期、穐葉アンティークジュエリー美術館。

  個人の心情を公に示す役割を果たした甘く愛らしいジュエリーの数々
  【 センチメンタリズム 】

 SENTIMENTALISM  

他人の目を意識した感情表現の横行


 19世紀の欧州、その中でも特に英国は、社会の底流の一つとして強いセンチメンタリズムが流れていた。
それは人間の本質から発したものであり、弱きものあるいは儚いものへの愛情であったのは当然であるが、
この時代の特徴は、社会に対する建前としての感情、つまり他人や社会からの指弾を避けるのを目的としたことで、
これ見よがしに近い感情の表現が横行した。
夫は妻を愛し妻は夫を尊敬し、死者や遠くに去った者を忘れず喪には慎ましく服すべし、などといった他人の目を
意識した感情のことである。
こうした感情表現はジュエリーの世界にも投影され、数多くの、今の感覚では甘すぎるとも言える表現のジュエリーが登場する。

ハートに忘れな草、センチメンタルなデザインの典型

ハートに忘れな草、センチメンタルなデザインの典型

ハートに忘れな草、センチメンタルなデザインの典型

鑑賞ポイント

  見事なブルーのエナメルの台座にダイヤモンドで忘れな草を描いたセンチメンタルなペンダント。
  しかも左右に開いてロケットになる。
  遺髪など死者の形見を入れたもので、ヴィクトリア時代初期の建前としてのジュエリーの典型。
  ヴィクトリアン初期、個人蔵。

デザインや石の頭文字が表す個人的感情


 19世紀の欧州で生まれた数あるジュエリーの中で、特にセンチメンタリズムを示しているのが
文字遊びのジュエリーで、さまざまな宝石を並べてその石の名前の頭文字で言葉や名前を綴ったものである。
歴史的には、ナポレオンの妃マリー・ルイーズが、自分たちの記念日などに宝石を並べて表したブレスレットを作ったのが最初とされる。
この風習は戦争をしながらもフランスかぶれという不思議な態度を取り続けていた当時の英国上流階級に飛び火し、
やがて、英国で大きく流行する。
 最も多いのがリガード・タイプのもので、これはルビー、エメラルド、ガーネット、アメシスト、ルビー、そして
ダイヤモンドを並べてREGARDという英語を表したものだ。
凝視するという意味から転じて、好意を持つことを表すもので、この種のジュエリーを贈られたなら、
それは贈り手から好意を寄せられていることを示す。
ほかに多いのはDEAREST(ディアレスト:最愛の人)で、これはダイヤモンド、エメラルド、アメシスト、
ルビー、エメラルド、サファイヤそしてトパーズなどを並べる。
このほかには、女性の名前を綴ったものもある。
 愛情を示すデザインの他に、2本の手が支えるハート忘れな草、有翼の天使像、リボン、三日月と星、
いろいろな十字架などなど。
今ならば、意匠登録を試みても公知のものとして登録拒否が確実なデザインのものが数多く作られた。
デザインやモティーフ本来の意味を考えてのものではなく、単に誰からも文句の出ないデザイン要素として、
こうしたものが使われたことがよくわかる
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ヨーロッパの宝飾技術と歴史
@ ヨーロッパ宝飾芸術の源流
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A 古典期から近世へ
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B ヨーロッパ近世以降とアメリカ
| ナポレオン時代 | ジョージアン | センチメンタリズム | ヴィクトリアン | 第二帝政期 |
| ヒストリシズム | ヴィクトリアン - 2 | カステラーニ一族 | 奇々怪々な素材たち |
| モーニング・ジュエリー | ベル・エポック - 1 | ベル・エポック - 2 | 第三共和制とフランスの愚挙 |
| アメリカからの新風 - ティファニー | ジャポニスム | 照明と宝石の関係 |
C 19世紀末から第二次世界大戦
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| ファベルジェの技 - ギヨシェ、エンジンターン | エドワーディアン | プラチナの登場 |
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