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豆知識
・ 結婚記念日の贈り物って?
・ 薬指にはめるのは何故?
・ ダイアモンドの鑑定
・ 世界で有名なダイアモンド
・ 銀の黒ずみを取る・つける
・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2


クラフトマン藤崎保

  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの技法、ヒストリシズムのジュエリー


ヨーロッパ近世以降とアメリカ


エトルリア風の粒金のペンダント


エトルリア風の粒金のペンダント

鑑賞ポイント

  これはカステラーニ風だが、弟子のジュリアーノ作。
  川の神アケロウスをモデルにしたもので、髭と頭髪の部分がエトルリア風の粒金。
  なぜかアイルランドの国立美術館に寄贈されたもの。
  エトルリアのオリジナルはルーヴル美術館所蔵。
  1860年頃、アイルランド国立博物館蔵。

  19世紀半ばの大きな潮流、異国と自国の歴史や遺物への関心
  【 ヒストリシズム・歴史主義という名の模倣 】

   HISTORICISM      

過去の技術とデザインを復元


 人間、少しゆとりができれば、いろいろと歴史などを紐解いてみたくなるのは古今東西同じであろう。
ヴィクトリア時代の半ば頃から、こうした歴史と過去の遺物に対しての関心が高まる。
中世やゴシックへの関心もその一つであるし、そうしたなかイタリアでは各地の遺跡からエトルリアや
古代ローマの遺物が続々と出土した。
その後もスエズ運河の掘削工事やアッシリアの遺跡発見、シュリーマンによる発掘など、過去への関心を
かき立てるニュースが相次ぐ。
このような過去の文物の技術やデザインを取り入れて作られたジュエリーを[歴史主義]あるいは
[考古学様式]のジュエリーと呼ぶ。

入り混じった過去のデザイン

入り混じった過去のデザイン

  ナポリの宝石店メリッロの作とされるネックレス。
  全体の形状はインド風、粒金風の仕上げはエトルリア風、有線七宝の具合は日本的でもあるというごった煮。
  こうしたジュエリーはこの時代に多い。
  1870年代、フォルツハイム宝石美術館蔵。

アイルランドにまで及んだ歴史主義


 「創造は模倣から始まる」とは、この歴史主義を語る場合、最適の言葉である。
ジュエリーの市場が拡大してきた19世紀後半、ジュエリーの製作に携わる人々は
新しいアイデアを歴史や遺物、そして未だ見ぬ異国からの文物を求めた。
その中でも特に歴史と遺物は、アイデアの宝庫となる。
中世の残滓が残る[ゴシック]は、主に教会などの建築物の一部をデザインの取り入れて
[ネオ・ゴシック]として再生した。
ルネサンスの七宝を多用した絢爛たる色彩は、ジュリアーノなどの手で[ネオ・ルネサンス]として、
多くの宗教的なモティーフを伴って復活している。
特に、この歴史主義の走りとなったのはカステラーニ一族で、古代のイタリア半島に居住していた
エトルリア人の遺跡から発掘される金細工品を恐るべき精緻さで復元し、多くの名品を残した。
フランスでもフロマン=ムーリスなどがゴシック様式のジュエリーをつくっていたが、1860年代末になると
スエズ運河の完成もあいまってエジプトへの関心が高まり、スカラベやパピルスなどのエジプトの
モティーフを借用したジュエリーが多く作られた。
 こうした動きは大国だけにとどまらず、アイルランドでは自国で発見されたタラのブローチは倣った
ケルト風のブローチが作られたし、スコットランドでは、現地の河川などで採れるアゲートなどの小石を
カットしてケルト模様の台座にセットしたスコティッシュ・ジュエリーが作られている。
 新しいアイデアを過去や異国に求める傾向は、やがて来る[アール・ヌーヴォー]や[アール・デコ]の時代に
までつながり、エジプトを始めヴィクトリア女王のインド皇帝即位によって高まったインド趣味、
さらには、中国と日本の文物やデザインを利用するまでに至る。
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ヨーロッパの宝飾技術と歴史
@ ヨーロッパ宝飾芸術の源流
| 古代エジプト | メソポタミア | 古代ギリシャ | エトルリア | スキタイ |
| ケルト | アングロサクソン | ヴァイキング | 騎馬民族の世界 |
A 古典期から近世へ
| ヘレニズム時代 | 古代ローマ | ビザンチン | 中世 - 1 | 中世 - 2 |
| ルネサンス - 1 | ルネサンス - 2 | マニエリスム | バロック | ネオ・クラシシズム |
B ヨーロッパ近世以降とアメリカ
| ナポレオン時代 | ジョージアン | センチメンタリズム | ヴィクトリアン | 第二帝政期 |
| ヒストリシズム | ヴィクトリアン - 2 | カステラーニ一族 | 奇々怪々な素材たち |
| モーニング・ジュエリー | ベル・エポック - 1 | ベル・エポック - 2 | 第三共和制とフランスの愚挙 |
| アメリカからの新風 - ティファニー | ジャポニスム | 照明と宝石の関係 |
C 19世紀末から第二次世界大戦
| アーツ・アンド・クラフツ | アール・ヌーヴォー | ルネ・ラリック |
| ファベルジェの技 - ギヨシェ、エンジンターン | エドワーディアン | プラチナの登場 |
| カルティエ一族 | アール・デコ | 女性の実用小物 | 現代の天才たち |