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豆知識
・ 結婚記念日の贈り物って?
・ 薬指にはめるのは何故?
・ ダイアモンドの鑑定
・ 世界で有名なダイアモンド
・ 銀の黒ずみを取る・つける
・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2


クラフトマン藤崎保

  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの技法、モーニング・ジュエリーの奇抜さ


ヨーロッパ近世以降とアメリカ


白髪を利用して作られた忘れな草のブローチ


白髪を利用して作られた忘れな草のブローチ

鑑賞ポイント

  センチメンタル・ジュエリーの一つであるヘア・ジュエリーのブローチだが、
  これは故人を偲ぶ思いからか、もしくは儀礼的なものからであろう。
  デザイン中の忘れな草の模様の部分が白髪である。
  糊を塗った紙に白髪を梳いて貼り付け、乾いたものを花の形状にカットしたものである。
  ヴィクトリアン中期、真珠博物館蔵。

  死者を忘れない儀礼の一つ、喪服の期間に着用するジュエリー
  【 モーニング・ジュエリーの奇抜さ 】

   Mourning Jewellry            

女王の服喪と重なったヴィクトリアン後期


 「朝」のモーニングとは綴りが違う。
「悼む」、「哀悼する」の意味で、ヴィクトリア時代の社会規範の中でも最もやかましかった
死者を弔うしきたりを表すキーワードである。
偽善性の強い建前社会のヴィクトリア時代にあっては、葬式とそれに続く服喪の日々の送り方や
死者を忘れない、あるいは忘れないふりをするための儀礼は、社会から指弾を避ける上での
重要な生活規範であった。
もちろん1861年にヴィクトリア女王にとって最愛の夫アルバート公が急逝したことによる
女王自身と宮廷の喪が重なったことも、この服喪を示すジュエリーがこの時期に大流行
した理由として挙げられる。
それにしても、いささか不気味なもの、それがモーニングジュエリーである。

喪の服装に合わせた黒のジュエリー

喪の服装に合わせた黒のジュエリー

  モーニング、つまり喪に服すると言う事は、非常に大切な決まり事で、
  無視するなどこの時代では、到底許されないことであった。
  喪の時に最も多く使われたのがジェットと呼ばれる古代の樹木の化石で作ったジュエリー。
  漆黒の艶が美しいもの。
  ヴィクトリアン中期、穐葉アンティークジュウリー美術館蔵。

基調は黒、象徴的なモティーフと髪の毛


 1840年頃から1900年前後まで、英国を中心にして盛大に作られたこのモーニング・ジュエリーには
実にさまざまな種類のものがある。
基調となるのは、やはり日本と同じで黒の色である。
黒を表現できる素材、黒の七宝やジェット、ボグォーク、フレンチ・ジェットと呼ぶ黒のガラスなどが使われている。
ジェットとボグォークは、共に古代の樹木の化石で、自在に彫りを入れたり成形したりすることが出来る。
 デザインの上では、白黒のカメオやミニアチュールなどに表現されたものが中心で、柳の木と壷の
組み合わせが最も代表的なものと言える。
日本でも柳に幽霊という組み合わせがあるが、柳の垂れ下がった枝の下に壷、つまり骨壷が
置いてある絵柄は、全てモーニングである。
それはまだ良しとして、最も奇抜な素材は髪の毛である。
死者の髪の毛を切り取って保持するのは、遺髪と言って日本でもある風習だが、英国の場合には、
ただそのままに保持するのではなく、遺髪を編んだり、梳いたりしてジュエリーの素材にするのだ。
髪の毛を編んだブレスレットとか、梳いてハートの形を描いたをロケットに入れたものとか、
我々が想像もしないような使い方をしている。
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ヨーロッパの宝飾技術と歴史
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B ヨーロッパ近世以降とアメリカ
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