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豆知識
・ 結婚記念日の贈り物って?
・ 薬指にはめるのは何故?
・ ダイアモンドの鑑定
・ 世界で有名なダイアモンド
・ 銀の黒ずみを取る・つける
・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2


クラフトマン藤崎保

  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの技法、歴史、アメリカからの新風 - ティファニー


ヨーロッパ近世以降とアメリカ


日本からの金細工をそのままに


日本からの金細工をそのままに

鑑賞ポイント

  おそらく刀装具の目抜きであろうか、金と赤銅か四分一で作られた鳥(ふくら雀)を
  デザインしたもので日本から渡ったものを、そのまま裏面にピンをつけてブローチにしたもの。
  こうした日本独特の金属工芸は、欧州のジュエラーに大きな影響を与えている。
  ヴィクトリアン末期、ギャラリー・トイダ銀座蔵。

  万国博の始まりと重なった日本の開国、異文化交流が生んだ芸術上の動き  
  【 ジャポニスム 】

最も知られざる国の美術が与えた衝撃


 日本は1639年から1854年まで、鎖国体制化にあった。
この間、海外との交易はオランダと中国の2国のみと、長崎だけを通じて行われてういた。
世界から見て、最も知られざる国であったのだ。
開国により日本も世界事情を知るが、世界もまた、日本という国の事情や文物を知るようになる。
折りしも、ロンドンを皮切りに万国博が始まり、1862年のロンドン博に駐日大使オールコックが
コレクションを展示した。
67年のパリ万博からは日本も参加し、展示された文物の多くは現地で費用調達の手段として売却され、
商品として流通した。
これまで全く知られていなかった日本の美術に衝撃を受け、それに影響された芸術上の動きが生まれる。
これを[ジャポニスム]と呼ぶ。

日本とインドの七宝を下敷きにしたファリーズの名作

日本とインドの七宝を下敷きにしたファリーズの名作

  合計で10枚の板状の両面に、有線七宝を用いて文字や花模様を描いたリバーシブルのブレスレット。
  七宝のデザインは日本の工芸から発想を得たもの。
  両面に模様を入れてどちらでも使えるようにするアイデアはインドのもの。
  1870年、フォルツハイム宝石美術館蔵。

ジュエリーの世界にも顕著な影響


 ジャポニスムは、19世紀から20世紀の変わり目にかけてさまざまな分野で見られるが
金属工芸あるいはジュエリーの世界でも顕著なものがあった。
左右非対称を基本とする、様式化された流れるような曲線、花を始めとする植物や昆虫と鳥、
水陸の動物などのモティーフ、北斎漫画や根付などに見られる自由で想像力に富んだ人間や
動物などの表現方法と、四分一や赤銅、蒔絵、漆、七宝などの素材、刀剣や刀装具などの
金属工芸品などは、西欧の芸術家に深い印象を与えた。
 こうした、西欧の伝統から見れば異形のものに飛びつく素地は、すでに存在していた。
ヴィクトリア時代の倦怠とマンネリズム、そこに工業化が進み、いわゆる量産品が生まれる。
ジュエリーの場合には、プレス加工 * 1 や電鋳 * 2 などを用いた製品が大量に店先に並び始める
時期にあたっていた。
膨大な数の内容の無い繰り返しに過ぎないデザインの工芸品に心ある人々はすでにウンザリしていた。
こうした人々が新しく転換をはかるためにの手掛かりとしたのが、異国、日本や中国、エジプト、ペルシャ、
インドなどのデザインであり素地であった。
なかでも日本の文物を取り入れるジャポニズムこそ、かの[アール・ヌーヴォー]の母体となったと言える。
 また西欧ではデザインの主流ではなかったもの、つまり蛸などの海洋生物や蛇などの爬虫類、昆虫、
蘭などのエキゾチックな植物、風景画などが、ジュエリーのデザインとして使われ、多くの名品を生んでいるのも
いかにも異文化間の良い意味での交流を示すものとして注目に値する。

*1 ブレス器械の助けを借りて金属板を打ち出し成型する方法。

*2 :電気メッキの一種で電着を厚くして形を成型する方法。。

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ヨーロッパの宝飾技術と歴史
@ ヨーロッパ宝飾芸術の源流
| 古代エジプト | メソポタミア | 古代ギリシャ | エトルリア | スキタイ |
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A 古典期から近世へ
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| ルネサンス - 1 | ルネサンス - 2 | マニエリスム | バロック | ネオ・クラシシズム |
B ヨーロッパ近世以降とアメリカ
| ナポレオン時代 | ジョージアン | センチメンタリズム | ヴィクトリアン | 第二帝政期 |
| ヒストリシズム | ヴィクトリアン - 2 | カステラーニ一族 | 奇々怪々な素材たち |
| モーニング・ジュエリー | ベル・エポック - 1 | ベル・エポック - 2 | 第三共和制とフランスの愚挙 |
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C 19世紀末から第二次世界大戦
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