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豆知識
・ 結婚記念日の贈り物って?
・ 薬指にはめるのは何故?
・ ダイアモンドの鑑定
・ 世界で有名なダイアモンド
・ 銀の黒ずみを取る・つける
・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2


クラフトマン藤崎保

  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの技法、歴史、アーツ・アンド・クラフツ


19世紀末から第二次世界大戦


アーツ・アンド・クラフツ

一つの典型、リバティ社の製品


  アーツ・アンド・クラフツ運動の量産品ジュエリーの見本。
  安価な地金の台にシンプルな七宝を用いるのが特徴。
  ヴィクトリアン末期、ギャラリートイダ銀座蔵。

  機械化と量産への反動、中世への憧れから生まれた手工芸  
  【 アーツ・アンド・クラフツ 】

機械による量産を否定する革新運動


 19世紀も末になると、50年近く続いたヴィクトリア女王治下の社会に、一種の閉塞感が
生まれてくる。
工芸の世界も同様で、社会の大衆化が進むにつれてその需要に合わせた安易なデザインと
作りの工芸品、すなわち機械による量産品が世に溢れる。
こうした傾向への反動として、ラスキン * 1 の思想に影響を受けたウィリアム・もリスを中心として
革新運動が生まれる。
彼らは機械による量産を否定し、中世に見られたような一人の職人による完全な手作業を理想とし、
そうした方法で作った工芸品を世に送った。
この運動はジュエリーだけでなく、家具や壁紙、本の装填、活字の字体にまで広がるものであった。
こうした芸術上の動きを「アーツ・アンド・クラフツ」と呼ぶ。

アーツ・アンド・クラフツ

アーツ・アンド・クラフツのジュエリーのコレクション

  素材価値よりもデザインや作りの価値を重視したアーツ・アンド・クラフツらしく銀あるいは
  品位の低い金に七宝(それも最も安易な厚手の有線七宝)だけで作ったジュエリー。
  ただアール・ヌーヴォーとも違う不思議な線の美しさは今でも評価できる。
  ヴィクトリアン末期、ギャラリートイダ銀座蔵。

理想は一人の職人の手作業のジュエリー


 同時代のジュエリーが使われている宝石や貴金属の価値に基づいて評価されたのに反して
この運動に共鳴した工芸家たちが第一に問うたのは、美しいのか、ということであった。
「美しいのか、美しいならば使ってもいい」という言葉に、この運動の全てが表現される。
したがって、使う宝石の素材としての価値はほとんど無視され、逆に高価な宝石は邪まな素材
として避けられた。
だから、使われる宝石類もムーンストーンとか貝付き真珠、半貴石が主体で地金は銀が中心。
それに多用されたのは七宝で、それも最も簡単なののであった。
 ダイヤモンドや色石などの使用例は、きわめて少ない。
また、彼らがデザイン、アイデアの源泉としたのが最も自然なものとしての花や樹木であり、職人としての
憧れの中世と「ゴシック」であった。
ただ、不思議なことに、ゴシックの時代にはジュエリー自体は多くなく、ほとんどが宗教用品であったので、
建築家ピュージン * 2 などが先駆的に作ったゴシック風ジュエリーは建築の装飾要素を利用したものである。
アーツ・アンド・クラフツの工芸家たちは、こうして得られたアイデアを学校やクラフツマンの集まりを中心として、
可能な限り自分達だけの手作業によってジュエリーに仕上げていった。
その結果出来上がったものの多くは、よく言えばクラフト風の手作りの良さを示し、悪く言えばおよそ完成度の
足りない、素人芸の製品となった。
 ほぼ同時代に欧州大陸に広がった[アール・ヌーヴォー]の運動は、アイデアを出す人間と作る人間とを峻別し、
実製作をする人は全てプロ中のプロを使ったために、完成度が非常に高くなっている。
そこが両者の差であり、そのどちらを評価するかは、人によって大きく分かれる。

*1 英国の批評家、産業主義に対して美の再生を主張し同運動の精神的支柱となる。

*2 :英国の建築家、ゴシック建築を絶賛したネオ・ゴシックの理論指導者、ジュエリーのデザインも行う。

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ヨーロッパの宝飾技術と歴史
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