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豆知識
・ 結婚記念日の贈り物って?
・ 薬指にはめるのは何故?
・ ダイアモンドの鑑定
・ 世界で有名なダイアモンド
・ 銀の黒ずみを取る・つける
・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2


クラフトマン藤崎保

  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの技法、歴史、ルネ・ラリック


19世紀末から第二次世界大戦


  ジュエリー作家として世に出た人物、ガラス工芸家への転身は1910年以降  
  【 真の天才 − ルネ・ラリック 】

       RENE LALIQUE    

全くの独創を発揮した天才


 ジュエリーの歴史を子細にみると、その実例の多くは過去のものの繰り返しであることがわかる。
しかし、なかには全くの独創を発揮した数人の天才とも呼ぶべき人物がいる。
そうした天才のジュエリーは、後に続く者たちによって盛大にコピーされたために、今では
何かありきたりのものに見えることもあるが、その影響は実に大きく、長く留まる。
そうした真の意味での天才の一人が、ルネ・ラリック(1860〜1945)である。
今日に至るまで、彼をコピーするデザイナーとそのジュエリーは、日本も含めて無数に存在する。
しかし、そのどれを取っても、ラリックの作品の亜流にすらなれていない。
超絶の天才、ラリックの生涯を見てみる。

美女を食べるトンボか、トンボから生まれる美女か

美女を食べるトンボか、トンボから生まれる美女か

鑑賞ポイント

  七宝の装飾を付けたトンボからスカラベを頭に飾った緑のクリソプレーズで作った
  美女が突き出したラリックの名作。
  トンボに食べられているのか、逆に生まれかかっているのか。
  コルサージュ・ブローチ、幅約27cmと大きい。
  1900年前後、グルベンキアン美術館蔵。

奇抜なアイデアと伝統的な職人技


 ラリックというとガラス工芸家と思われるだろうが、彼はもともとジュエリーの勉強を正式に修め、
ジュエリー作家として世に出た人物である。
ラリックの面白さはそのデザインのアイデアにあり、彼自身が優れた作り手であったわけではない。
つまり優れたコンダクターであったわけで、この点はロシアの天才ファベルジェと同様だ。
 基礎的な修行を終えたラリックは、1885年頃からパリで自分のジュエリーを作り始める。
その後1910年以降にガラスへ転向するまでに作られたジュエリーを一言で言えば、奇想のデザイン、
奇抜な素材、そして卓越した技術のもの、ということだ。
ラリックがデザインの源泉にしたのは日本美術を中心とする東洋の美術である。
薄く研ぎ出した象牙や動物の骨、プリカジュールに代表される多彩な七宝細工、黒く硫化させた銀の塊、
色ガラスなどという独創的な素材を使ってエキゾチックな動植物や昆虫、裸婦像、盆栽あるいは屏風の
デザインなどのジュエリーを世に送り出した。
さらには美女を食べるトンボ、行進してくる4人の尼僧、鶏を頭に被った女性像など、これまでに
見ないジュエリーもたくさん残している。
 彼は、こうした奇怪とも言える作品を作るに際して伝統的な職人を否定するのではなく、彼らを
徹底的に使うことで、デザインはユニークでありながら完成度の高い見事なジュエリーに仕上げた。
ラリックは大実業家のグルベンキアン氏 * 1 というパトロンを持ち、費用も時間も制限されることなく
氏のために多くのジュエリーを残した。
そのほとんどは、今もリスボンにある。
彼の作品の模倣は、1910年からすでに始まっており、今日でもその亜流は世界中に存在する。

9頭の頭を持つ蛇のコルサージュ・ブローチ


9頭の頭を持つ蛇のコルサージュ・ブローチ

鑑賞ポイント

  子供が見たら泣き出すかもしれない迫力、
  七宝を使ってリアルにウロコまで描いた、グロテスクな口を開けた蛇が9匹。
  横幅は25cm近い。
  開いた口には真珠の連を吊り下げることが出来る。
  1900年前後、グルベンキアン美術館蔵。
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ヨーロッパの宝飾技術と歴史
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