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豆知識
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・ 薬指にはめるのは何故?
・ ダイアモンドの鑑定
・ 世界で有名なダイアモンド
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・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2


クラフトマン藤崎保

  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの技法、歴史、エドワーディアンとミルグレイン


19世紀末から第二次世界大戦


  貴族階級の最期の輝きを放った、大振りだが繊細で軽やかなジュエリー  
  【 エドワーディアンとミルグレイン 】

       EDWARDIAN      c.1900〜c.1914    

王侯貴族が流行を担った最期の時代


 エドワーディアンとはエドワード7世治下の英国、つまり1901年の即位から1910年の崩御までの
期間を指すが、ジュエリーの暦の上ではヴィクトリア女王が公式の場に出なくなった最晩年から、
第一次大戦の始まる1914年頃までがその範囲と言える。
王侯貴族がファッションのトレンド・セッターであった最期の時代であり、そうした人々が使う端正で
大振りなジュエリーが主流であった。

渦巻き模様とロゼットのティアラ

渦巻き模様とロゼット * 1 のティアラ

鑑賞ポイント

  プラチナで作った渦巻き模様の中に、ロゼットのパターンを取り入れた繊細なティアラ。
  ティアラというとジュエリーは、貴族が正装した場合のみ使えるもので、エドワード時代ならではの作品と言える。
  1905年代、アート・オブ・カルティエ・コレクション。

正装の貴婦人を彩った白いジュエリー


 エドワーディアンの特徴を一言で言えば、「白い」ということだ。
この時代に自由に使えるようになったプラチナの台座にダイヤモンドと真珠、それが素材から見た
エドワーディアンのジュエリーである。
その主流となったのは、王侯貴族が正式の場で着用するもので、大衆品とは言っても
そうしたジュエリーの亜流であった。
したがって、この時代のジュエリーはきわめて大振りなことと、左右対称の端正なデザインが特徴である。
アイテムとしては、ティアラやソトワールと呼ばれる腰まで届くロング・ネックレス、デコルテした胸元を覆う
コルサージュ・ブローチ、首輪状で高さのあるドッグ・カラー、幅の広いブレスレットなど、いわゆる貴婦人が
正装した時にのみ使えるような特殊なものが中心であった。
 これらの堂々としたジュエリーの流行を促進した新しい素材が、プラチナであった。
金や銀に比べて少量の地金で石を支えることが可能なプラチナにより、これまでに無い繊細でデリケートな
感覚のジュエリーが生まれた。
作りの面でも、プラチナの板を糸鋸で切り抜いて透かし細工にするピアーシングや、石枠の周りなどに
小さな粒上の細工をほどこすミルグレインなどの技術が開発され、レース状あるいは
格子状といったようなデザインの可能性を広げた。
このように、大型のデザインではあっても驚くほど軽量でしなやかなジュエリー、
それがエドワーディアンジュエリーである。
 しかし、こうした大掛かりで手の込んだジュエリーは、第一次大戦の結果として、貴族階級がく
滅んでゆにつれて、もはや必要とされなくなり、また戦後の殺伐とした社会にはそぐわないものとなり、
次第に姿を消していった。
これから後の世界は、ハリウッドの芸人がファッションのトレンドを作ってゆく時代となり、
それは今日まで至る。
その意味では、エドワーディアンのジュエリーは正統な流れの最期のものであった。

ソトワールと呼ばれるネックレス


ソトワールと呼ばれるネックレス


ソトワールと呼ばれるネックレス

鑑賞ポイント

  プラチナ台に真珠とダイヤモンドだけ、すべて白い素材のソトワール。
  見所は円中央のプラチナ線の細さ、全てピアーシングと呼ばれる糸鋸による切り出し。
  これほどの細工は、この時代だけのもの。
  1910年代、アート・オブ・カルティエ・コレクション。

* 1 円形の花形装飾の総称。

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