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豆知識
・ 結婚記念日の贈り物って?
・ 薬指にはめるのは何故?
・ ダイアモンドの鑑定
・ 世界で有名なダイアモンド
・ 銀の黒ずみを取る・つける
・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2


クラフトマン藤崎保

  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの技法、歴史、プラチナの登場


19世紀末から第二次世界大戦


  金銀を凌ぐ強靭さの白い貴金属、デザインと細工に革新をもたらした特性  
  【 プラチナの登場 】

       PLATINUM          

18世紀まで知られなかった白い貴金属


 プラチナ * 1 という金属が発見されたのは、それほど大昔のことではない。
中南米に侵略したスペイン人が現地の住民がもてあそんでいた白い金属を見つけ、それを本国へ
送ったのが最初と言われる。
少なくとも欧州で新しい金属として知られるようになるのは、18世紀のことである。
 プラチナの最大の特徴は、金や銀よりも硬度が高く強靭なこと、そして普通の熱では溶解できない
ことにある。
したがって、きわめて初期のプラチナを用いた細工品の多くは、自然の塊を打ち出したもので、
1789年にスペイン王が法王に贈った聖餐杯も、1826年にジョンソンが英国王のために作った
チェーンも、すべて鍛金(たんきん)によるものであった。
 プラチナがある程度自由に扱えるようん9いなったのは、1847年の酸水素を用いたブローパイプ
の発明以後のことである。
これによって、1755℃という高い融点を超える熱が得られるようになった。
それでも宝石商がプラチナを自由に扱うには、まだ時間が必要であった。
記録では、1855年頃に、パリのフォントネがダイヤモンドのセッティングの一部に使ったと言われる。

小さなガーランド様式のブローチ

小さなガーランド様式のブローチ

鑑賞ポイント

  ガーランド(花や葉の輪飾り)のデザインを利用した、カルティエとしては小振りなブローチ。
  ガーランド模様はマリー・アントワネットが好んだデザインで、ベル・エポックの時代に再び流行したもの。
  それにしても、石を留めたプラチナの線の細さには仰天する。
  1920年前後、アート・オブ・カルティエ・コレクション。

繊細感を高めた正装用の白いジュエリー


 プラチナを主素材とするジュエリーが本格的に登場するのは19世紀も押し詰まった頃で、
1890年代頃から、主にダイヤモンドの爪留め用の素材として使用されるようになり、やがて全体が
プラチナだけで作られたジュエリー群が登場してくる。
折りしも、英国ではエドワーディアンと呼ばれ、フランスではガーランド・スタイルと呼ばれるデザインを用いた。
貴族や大富豪などの正装用ジュエリーが社会のトレンドとなる時代を迎えた。
基本的には[ルイ16世様式]を復活させたものだが、その主素材となったのが白いプラチナであり、
ダイヤモンドと真珠であった。
大量のダイヤモンを留めるには多くの爪が必要となるが、これまでの銀と比べてプラチナはその強靭さ
からきわめて小さな爪でダイヤモンドを留めることができ、全体のデザインに繊細感を出す事ができる。
 かくして、19世紀末から1925年頃にかけて、西欧のジュエリー業界はプラチナを大量に使用するようになり、
多くの優品が残されている。
しかし、産地のロシアでの革命により、1920年頃からプラチナ地金は欠乏する。
さらに、代用品としてのホワイト・ゴールドが登場し、しかもこちらの方が扱い易いために、プラチナは次第に
姿を消した。
不思議なことに、1910年頃から西欧の宝飾技術を学び始めていた日本だけがプラチナ使用をやめず、
今日に至るまで世界一のプラチナ使用国となっている。

リボンのブローチ


リボンのブローチ

鑑賞ポイント

  プラチナという硬い金属を使いながら、絹のレースのような風合いを表現したブローチ。
  今にも揺れだしそうな気配が漂う。
  プラチナの枠がきわめて細く、その細工の繊細さが頂点に達した頃の技術がよくあかる作品。。
  1906年、アート・オブ・カルティエ・コレクション。

* 1 プラチナの他、パラジウム、イリジウム、ロジウム、オスミニウム、ルテニウムの6種の同属金属を含む。

*解説 - 貴金属とは?
 一般に、金、銀と、プラチナの仲間である白金族の6種類(ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、プラチナ〔原子番号順〕) 合計8種類を貴金属と称しています。
 希少であり、加工性がよく、化学的に安定していることなどが貴金属といわれる所以です。
 貴金属のうち、金、銀、プラチナは貴金属三要素といい、主材料としてジュエリーに用います。
 パラジウム、イリジウム、ルテニウムは割り金としてジュエリーの素材に用います。
 ロジウムは、めっきの材料として重要です。
 オスミウムは、現在ではジュエリーにもめっきにも用いません。
[ 貴金属 ]
 金 Au、銀 Ag
 白金族 = ルテニウム Ru、ロジウム Rh、パラジウム Pd、オスミウム Os、イリジウム Ir、白金(プラチナ) Pt _______________________________________________________________________________________________________________________________________________
ヨーロッパの宝飾技術と歴史
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