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豆知識
・ 結婚記念日の贈り物って?
・ 薬指にはめるのは何故?
・ ダイアモンドの鑑定
・ 世界で有名なダイアモンド
・ 銀の黒ずみを取る・つける
・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2


クラフトマン藤崎保

  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの技法、歴史、カルティエ一族


19世紀末から第二次世界大戦


  企業としての成功とジュエリーの創造、ともに150年余にわたって名声を維持  
  【 カルティエ一族】

       CARTIER          

高級ジュエリー界に君臨するカルティエ


 現在も世界の主要都市に店舗を広げて盛業中のカルティエ社は、1847年にルイ・フランソワ・カルティエ
の手で開業し、1960年代にカルティエ性を名乗る人すべてが引退するまで、、ほぼ四代にわたり世界の
高級ジュエリー界に君臨してきた。
もちろん、一族色が消えた後も今日に至るまで、代表的な高級宝石店の名前を維持している。
このカルティエほど、企業としての成功とジュエリーの創造の双方を、長きにわたって維持し続けた企業は無い。
時代の流れを巧みに取り入れて文化性を保ちながら、実際の商売も上手いという不思議な才覚を兼ね備えた
一族である

エメラルドを吊り下げたカルティエならではの名作

エメラルドを吊り下げたカルティエならではの名作

鑑賞ポイント

  おそらくインドから伝わったネックレスを改作したものかと思われる、孔のあるエメラルドを利用したネックレス。
  エメラルドの不揃いな形が、逆にユニークさを出した傑作。
  1930年代、アート・オブ・カルティエ・コレクション。

常に時代の要求に応える最高の技術


 カルティエ一族が成功した最大の理由は、各世代の流行と時代ごとの顧客の望むものについて、
芸術家めいた不必要な反発をすることなく、それでいて若干のカルティエ風のアイデアをさりげなく
製品に取り入れた無理のなさにある。
創始者のルイ・フランソワ、息子のアルフレッド、孫のルイとピエール、ジャックの三代にわたり、
パリからロンドン、さらにはアメリカへと営業網を広げ、最初は欧州の王侯貴族、次いでアメリカの
新興成金たちを顧客として、膨大な数の、きわめて高価なジュエリーを世に送り続けた。
そのジュエリーのどれもが、デザイン傾向こそさまざまであっても、すべて端正であり最高の
製作技術を駆使したものであることは一貫している。
 ジュエリーの歴史の上でカルティエが最初の際立ったデザイン力を見せたのが、ベル・エポック後期の
プラチナを使ったガーランド・スタイルのジュエリーである。
カルティエの二代目アルフレッドの時代に、当時は新しい貴金属であったプラチナを採用するとともに
実に精密かつ繊細な技術を用いて、コルサージュ・ブローチやティアラといった大型のジュエリーを
数多く残した。
プラチナの細工技術としては、今日でもこれを凌ぐものは無いと言われている。
 1920年代の[アール・デコ]の時代になると、やはりプラチナの台座にインドから渡来した彫りのある
色石を用いて花籠や果物籠をデザインしたトゥッティ・フルッティと呼ばれるジュエリーや、社会進出した
女性たちが用いるバッグや化粧道具入れなど、さらには腕時計などを宝飾技術と素材を用いて作り、
多くの名品を残した。
また、ミステリー・クロック * 1 と呼ばれる置時計も、この時代の傑作である。
アメリカ人にホープ・ダイヤモンドなどを売り込んだのも、この時代のカルティエである。
オリジナリティを保ちながら、したたかな商売人に徹した一族、それがカルティエであった。

カルティエ作のミステリー・クロック


カルティエ作のミステリー・クロック

鑑賞ポイント

  中央のクリスタルの面に浮かぶ時計の針。
  全く中空に浮いているように見えながら、着実に時を刻む。
  カルティエ社が得意としたミステリー・クロックの典型。
  周りのブルーは全てラピスラズリ、たかが置時計一つに、ここまで技術の粋を   凝らしたのがアール・デコ期の特徴でもある。   1920年代、アート・オブ・カルティエ・コレクション。

* 1 ミステリークロックの解説。
    1912年、ルイ・カルティエによって考案されたミステリークロックはCartierを代表する発明品の
    ひとつとして多くの人々を魅了している。
    初期のものはその芸術性、希少性から驚くほどの高値で取引される。
    まさにCartierの宝飾技術と時計技術の粋を集めた結晶のような存在だ。
    それ故か透明で曇りのない文字盤に刻を照らす針のみが浮かび上がっているなんとも幻想的な時計は、
    その仕組みを知るに至っても、今尚「ミステリー」と言われ続けているのだ。
    Cartierの内にはartを秘めていると言われるが(C「art」ier)、その中でもミステリークロックは
    Cartierを語る上では欠かすことの出来ない傑作だ。
    その仕組みは、針が透明な水晶の円盤に固定されており、この円盤を金属の外縁部で駆動する
    仕掛けになっている。
    考えてみれば当たり前の仕組みなのだが、それでも不思議だと思わせる作りは感嘆せざるをえない。
    ミステリークロックはCartierも何点も製作しているが、その後は様々な時計メーカーによって
    製作されている。
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ヨーロッパの宝飾技術と歴史
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