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豆知識
・ 結婚記念日の贈り物って?
・ 薬指にはめるのは何故?
・ ダイアモンドの鑑定
・ 世界で有名なダイアモンド
・ 銀の黒ずみを取る・つける
・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2


クラフトマン藤崎保

  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの技法、歴史、アール・デコとカリブレ・カット


19世紀末から第二次世界大戦


  第一次大戦がもたらした社会現象、新しい女性たちが指示したデザイン  
  【 アール・デコとカリブレ・カット 】

       ARTbDECO       1920〜1930   

女性が社会進出を果たした大戦間の時代


 1914年から18年まで続いた第一次世界大戦は、自分達こそ世界の中心と思い込んでいた19世紀
的発想の欧州に、強烈な打撃を与えた。
戦死者は一千万人を超え、それまでの支配階級であった王侯貴族が実に多くの国で姿を消した。
理由はさまざま異なる物の、事態はロシアとオーストリア、ドイツ、ポルトガルへと広がり、やや遅れて
トルコやバルカン諸国へ飛び火する。
その間、戦争に行った男達の隙間を女性が埋める。
ここに初めて、本格的な女性の社会進出が始まるとともに、これまでの豪奢を支えてきた階級が
姿を消してゆく。
ジュエリーもまた、奇抜な曲線を誇示した[アール・ヌーヴォー]や大振りかつ繊細なエドワーディアンの
ジュエリーは、もはや時代の女性達には全く合わないものとなっていった。

円と長楕円だけの組み合わせアール・デコの典型的なブローチ

円と長楕円だけの組み合わせアール・デコの典型的なブローチ

鑑賞ポイント

  金の円盤を3枚重ね、その上にクリスタルの長楕円を載せ、さらにその上にアメシストと
  真珠の円を3個重ねた複雑な作りながらシンプルに見えるアール・デコ特有のデザイン。
  1930年代頃のフーケ作、パリ製。フォルツハイム宝石美術館蔵。

幾何学デザインとエスニックな色彩


 普通[アール・デコ]のジュエリーというと、男性的な幾何学デザインのやや角ばった物を創造するが、
実際には全く傾向の異なるもう一つのジュエリーが並立の形で存在した。
それは中国や日本、さらにはインドなどの装飾やモティーフを西欧風にアレンジし、インドからの
色石や中国の翡翠、珊瑚などを使った、エスニック色の強いカラフルなジュエリーであった。
 アール・デコの名称は、1925年にパリで開催された、[現代のアールデコラティフ(装飾美術)
と産業美術国際博覧会]という長い名前の会に由来する。
働く女性が身に着けられるもの、そして歴史上初めて自分の稼いだお金で自分のジュエリーを選ぶ
ようになった女性が好んだもの、それが幾何学形状のシャープな線を生かしたデザインであったのは
充分に理解できる。
丸や楕円、三角、四角、菱形といった形を地金で成型したり、その形を石でカットしたものを繋ぎ
合わせたりしてデザインを構成した。
機械や工業製品を思わせる画期的なもので、デザイン優先の傾向が強く、非常に大胆かつ
ダイナミックである。
まさに時代の工業化を象徴するデザインといえよう。
 エスニックなジュエリーの方はトゥッティ・フルッティと呼ばれるものが代表格で、インドから渡来した
彫りを入れたルビーやサファイヤ、エメラルドなどで鉢や籠に入った花や果物をデザインしたものだ。
また、宝石に合わせて金属枠を作るのではなく、逆に金属の台座に合わせて磨りあげたカリブレ・カット
の石で模様を描いた製品なども、平行して作られた。



エジプシャン・リバイバルとカリブレ・カット

鑑賞ポイント

  カリブレ・カットの宝石を多用したブローチ。
  模様は魚釣りをするエジプト人、こうした奇妙なデザインは、
  古代エジプト人の壁画などを模倣したもの。
  1920〜30年、ヴァン クリーフ&アーペル・コレクション。


インド渡来の色石のブレスレット

鑑賞ポイント

  インドで彫りを入れたエメラルド、ルビー、サファイアをダイヤモンドで
  作った枠にセットしたブレスレット。
  こうした彫りの技術は、インドが最先端をゆき、カルティエはインドからこうした
  宝石を輸入し、それをセットし直して利用することに巧みであった。
  1927年、アート・オブ・カルティエ・コレクション。
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ヨーロッパの宝飾技術と歴史
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