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豆知識
・ 結婚記念日の贈り物って?
・ 薬指にはめるのは何故?
・ ダイアモンドの鑑定
・ 世界で有名なダイアモンド
・ 銀の黒ずみを取る・つける
・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2


クラフトマン藤崎保

  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの技法、歴史、女性の実用小物


19世紀末から第二次世界大戦


  ジュエリーと同じ素材と技術で作られた新しい時代の女性の豪奢な必需品  
  【 女性の実用小物 】

       ACCESSORIES          

働く女性が必要としたさまざまな小物


 ここで言う女性の小物とは、社会に出て働く女性が日常生活において必要とする身辺の小物、
ハンドブックや腕時計、化粧道具とその入れ物、パーティー・バッグなどのことである。
第一次大戦の始まった1914年頃から女性の社会進出が始まったことは前項で述べたが、
これをきっかけとして、ジュエリーの素材と技術が女性の小物の製作にも使われ、多くの優れた
製品が今日まで残っている。
こうした小物は、当然のこととして高価なものであり、逆に言えばそうした品物を買える階層が
顕著に存在し始めていたことをも物語る。

男性的なデザインのラジエター・ウォッチ

男性的なデザインのラジエター・ウォッチ

鑑賞ポイント

  読んで字の如く、暖房器具のラジエターをデザインした時計。
  金とオニキスだけ、グリルの向こう側に文字盤が見える。
  典型的なアール・デコのデザイン。
  1930年代頃、ヴァン クリーフ&アーペル社・コレクション。

時代とともに宝飾品化を高めた実用品


 西欧における女性の服装は、まれな例外を除いていわゆるポケットなるものを持たない
という特徴がある。
ポケットにものを入れることでシルエットが崩れることを嫌ったのであろう。
しかし、女性も社会に出れば、いろいろと物を持たねばならない。
こうした必要を満たすためにかつてはシャトレーヌにぶら下げたり、財布にチェーンを付けて
指輪に通して手に握ったり、さまざまな方法が考えられた。
20世紀に入ってから、こうした女性用の小物入れバッグはヴァニティ・ケースと呼ばれた。
形状はさまざまあるが、化粧道具や櫛、手鏡などが入れられ、1910年代後半から女性の
喫煙が公認されるようになると、喫煙具も入れられた。
初めはモノグラム入りの金製のものであったが、カルティエやヴァン クリーフ&アーペル社の
先導のもと、七宝や東洋からもたらされた翡翠や珊瑚の板などが張られるようになる。
七宝よりも柔軟性がある漆が登場し、黒の漆や七宝を背景にプラチナとダイヤモンドで
作ったモティーフなどを装飾した凝った作りのヴァニティ・ケースが作られる。
 この他にも置時計や煙草入れ、文房具などの実用の具がジュエリーと同じ素材と技術で作られた。
腕時計もまた20世紀の初め頃から登場し、それまでタブーとされていた女性が公式の場で
時計を覗き込むことも、堂々とできるようになる。
最初は小型化という機能を中心とした腕時計は時代とともに宝飾品化し、1910年代にはもう
ダイヤモンドを埋め込んだプラチナ製のものが出現している。
この傾向が今日まで少しも変わらずに続いていることは、ご承知の通りである。
 こうしたジュエリー紛いの実用品は今ではもう作られず、また市場もない。
それが、2度の大戦間の時代に、堂々と作られ、売られ、使われていたことを思えば、
この時代の女性たちの意気込みの凄さには感動を覚える。



女性用小物入れ

鑑賞ポイント

  上の複雑な鏡付きの化粧道具入れが、蓋をすると下の様なコンパクトな形に収まる。
  すべてが直線の美しいデザイン。
  ルビーのアクセント部分もインヴィジブル・セッティングで四角。
  1930年頃、ヴァン クリーフ&アーペル・コレクション。

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ヨーロッパの宝飾技術と歴史
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