店舗案内

  営業時間/10:00〜18:00
  定休日/日曜日
  電話番号/042-747-7118
  お店への地図はこちらから

お問い合せフォーム
 ダイヤに関するご質問はメール
 またはお電話にてお問い合わせ
 下さい

豆知識
・ 結婚記念日の贈り物って?
・ 薬指にはめるのは何故?
・ ダイアモンドの鑑定
・ 世界で有名なダイアモンド
・ 銀の黒ずみを取る・つける
・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2


クラフトマン藤崎保

  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの技法、ケルト


ヨーロッパ宝飾芸術の源流


  さまざまな金属製品を作り上げたヨーロッパ最古の民族の一つ
  【 ケルト 】

  THE CELTS 7c〜3cB.C

英国やアイルランドに渡った海のケルト


ケルトとは、ヨーロッパ人の最も古い祖先民族であり、紀元前3千〜4千年頃に
欧州の中西部を中心に定住を始めたものと思われるが、民族的には不明な事が多い。
紀元前7〜3世紀頃には、現在のフランスとドイツ、北イタリアで活動した陸のケルトと
英国やアイルランドとに渡った海のケルトとに分かれる。
ジュエリー史上意味のあるのは海のケルトであり、その遺物の多くは英国やアイルランドから出土する。

キリストか、はたまたケルトの神ドルイドか?


キリストか、はたまたケルトの神ドルイドか?

鑑賞ポイント

  アイルランドにキリスト教が及んだ11世紀頃のもの。
  中央の手を広げた人物は十字架にも見えるが、アイルランド固有の宗教であったドルイド教の神にも見える。
  ブロンズ製、衣服に縫い付けたものか。スキタイの族長の墓からの出土品。
  11世紀前半、アイルランド国立博物館蔵。

装飾的かつ実用的なジュエリー


ケルト民族は金属の細工に優れており、金や銀、ブロンズなどを用いた多くの
装身具や武器、実用品などが残っている。
そうした遺物の最大の特徴は、ほとんどが金属だけで作られたもので、
宝石類の使用は稀な事だ。
かれらが〜6世紀頃にキリスト教化する以前のジュエリーで最も特異な物は、
用途不明の半月形の装身具ルヌラエ*1とトルクと呼ばれるネックレスである。
ルヌラエはきわめて薄い金で作られ、その縁にはジグザグ模様が刻まれている。
トルクは太い金の一部が開いた形で、その両端には飾りがある。
 また広くはフィビュラと呼ばれる安全ピンの形をしたブローチも
ケルトの創案だ。
これはヴァイキングやアングロサクソンのジュエリーにも見られるが、元来、衣服の
合わせ目を留めるための実用具であった。
ボタンはまだ存在しないこの時代、北の寒冷地にあって厚手の外套は不可欠であり、
フィビュラは必需品であったに違いない。
事実、その後も形は変わるが、ケルト人のジュエリーとして作られ続ける。

正体不明のジュエリー、ルヌラエ

正体不明のジュエリー、ルヌラエ

鑑賞ポイント

  金を打ち出した半月形のジュエリーで、本来の用途は全く不明。
  写真のこれは、珍しく末端に円形の飾りが金線で結わえ付けられている。
  色々なことが創造できるジュエリーだ。
  紀元前700年頃、アイルランド博物館蔵。

 キリスト教が影響を及ぼし始めた以後のジュエリーには、ヴァイキングの
グリッピング・ビーストに似た、つなぎ紐状のパターンが登場する。
たとえば、不完全円のブローチと呼ばれる丸い輪の一部が途切れたデザインで
ピンが固定されておりず円形の上を移動する不思議な形状のものに使われている。
装飾的には優れたものだが、ころもまた実用品であったに違いない。
これは、19世紀にスコティッシュ・ジュエリーと呼ばれる安価な製品が
スコットランドやアイルランドの観光土産としてロンドンに持ち帰られる頃になっても、
ケルトの代表的なデザインとして使われている。

*1:ネックレスとする説と、頭飾りとする説がある。

_______________________________________________________________________________________________________________________________________________
ヨーロッパの宝飾技術と歴史
@ ヨーロッパ宝飾芸術の源流
| 古代エジプト | メソポタミア | 古代ギリシャ | エトルリア | スキタイ |
| ケルト | アングロサクソン | ヴァイキング | 騎馬民族の世界 |
A 古典期から近世へ
| ヘレニズム時代 | 古代ローマ | ビザンチン | 中世 - 1 | 中世 - 2 |
| ルネサンス - 1 | ルネサンス - 2 | マニエリスム | バロック | ネオ・クラシシズム |
B ヨーロッパ近世以降とアメリカ
| ナポレオン時代 | ジョージアン | センチメンタリズム | ヴィクトリアン | 第二帝政期 |
| ヒストリシズム | ヴィクトリアン - 2 | カステラーニ一族 | 奇々怪々な素材たち |
| モーニング・ジュエリー | ベル・エポック - 1 | ベル・エポック - 2 | 第三共和制とフランスの愚挙 |
| アメリカからの新風 - ティファニー | ジャポニスム | 照明と宝石の関係 |
C 19世紀末から第二次世界大戦
| アーツ・アンド・クラフツ | アール・ヌーヴォー | ルネ・ラリック |
| ファベルジェの技 - ギヨシェ、エンジンターン | エドワーディアン | プラチナの登場 |
| カルティエ一族 | アール・デコ | 女性の実用小物 | 現代の天才たち |