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豆知識
・ 結婚記念日の贈り物って?
・ 薬指にはめるのは何故?
・ ダイアモンドの鑑定
・ 世界で有名なダイアモンド
・ 銀の黒ずみを取る・つける
・ ジュエリーの技法(歴史)1
・ ジュエリーの技法(歴史)2


クラフトマン藤崎保

  担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ジュエリーの加工・技法、歴史、アングロサクソン


ヨーロッパ宝飾芸術の源流


  今日の英国人の祖先となった民族の質実剛健な金属工芸の遺物
  【 アングロサクソン 】

  THE ANGLO-SAXSONS

英国本島の文化の礎を築いた民族


アングロサクソンとは、5世紀から6世紀にかけて、北ドイツ方面から現在の英国本島に侵入してきた、
ゲルマン系のアングル人とサクソン人を言う。
彼らは6世紀頃からキリスト教化し、10世紀頃にこれまた北欧からのデーン人の侵入を受けるまで
英国本島に拠って諸王国を築き、その地の文化を担った民族である。
今日の英国人の祖先の一つである
キリスト教化以前の彼らは、多くの金属工芸の遺物を残している。
今でも英国内から発掘されるそれらは、古くはケルトの近くはヴァイキングやゲルマン諸族の
強い影響を受け、類似性が見られる。

紐帯模様が際立つサットン・フー出土のバックル


紐帯模様が際立つサットン・フー出土のバックル

鑑賞ポイント

  紐の絡み合ったような紐帯模様に注目。
  おそらく鳥の頭をデザインしたものか、紐に見えるねじれ合ったデザインの最後の所に目があるのに注目。
  ヴァイキングのグリッピング・ビーストにも似た奇っ怪なデザイン。
  これがバックルとは驚きである。
  11世紀前半、アイルランド国立博物館蔵。

さまざまなブローチの存在が示す生活様式


 アングロサクソンのジュエリーの一番の特徴は実に多様なブローチの存在である。
これは、ケルトやヴァイキングなどと同様、一種の実用具として発達した。
素材も金と銀、ブロンズで、宝石の使用が極めて少ないことも共通している。
ただし、アングロサクソンの場合には、ディスク・ブローチと呼ばれる円形のものが
中心で、これに不完全円のものと十字架状のものとが加わる。

用途不明、謎に満ちたアルフレッドジュエル

用途不明、謎に満ちたアルフレッドジュエル

鑑賞ポイント

  英国の伝説の王アルフレッド大王の為に作られたという銘文を持つ奇妙な装飾品。
  数多いアングロサクソンのジュエリーの中でも最も見事であり、
  何に使われたのか不明という謎を秘めた装飾品アルフレッド・ジュエルである。
  これは、花を両手に持った男を七宝で描いたパネルを、ちょうど亀の甲羅にあたる部分に入れ、
  その側面に奇妙な文言を付けて、口にあたる部分には大きな空洞が開けてあるという類品の無い奇抜なデザイン。
  古代人の想像力に感銘を受ける逸品である。
  9世紀後半、アッシュモリアン美術館蔵。

 ディスク・ブローチは完全な円形のもので、裏面に直径の半分ほどの短いピンが付いている。
表面はさまざまで、銀と銅に鉛と硫黄を加えて作る鈍い鼠色のニエロで紐帯模様*1が付けられた物や、
時代が下がると線刻でキリスト像などを入れたものがある。
 また一部には金線による縦枠が付けられ、その枠内にガーネットや七宝などが埋め込まれた物もある。
十字架状のブローチとは、十字架というよりも縦軸の上部に幅の広い横軸が付いた形、あるいは
四角頭のブローチとも言われるように、縦軸の上に四角の部分が乗っかっただけの奇抜な形状のもので
どういうわけか中央部が丸くブリッジ状に湾曲している。
表面の模様はディスク・ブローチとあまり変わらない。
ブローチの中では最も奇抜なデザインのものだ。
激しく活動した民族のせいか、ベルトのバックルも多く、複雑な紐帯模様のものがサットン・フー
の遺跡*2から出土している。

*1:幅のある紐を無限に絡み合わせたように見える連続模様。

*2:英国サフォーク州サットン・フーで1939年に発掘された船墓葬の遺跡。

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ヨーロッパの宝飾技術と歴史
@ ヨーロッパ宝飾芸術の源流
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