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豆知識
  ジュエリー・宝石について
  の豆知識と読み物

クラフトマン藤崎保   担当 藤崎 保
・1990年
  東京宝石デザインスクール卒
・2006年
  JJAジュエリーデザイン
  アワード初出展で入選
・神奈川宝飾工芸組合員

ダイヤモンド鑑定・鑑定書

語源は万物の中で一番硬い特質をもつことから、ギリシャ語の「アダマス‐adamas」、(征服できない)という言葉からきています。また炭素100%という混じりっけなしの特徴から不屈・純潔と言われてます。
ダイヤモンドとは
硬 度 10
比 重 3.52
屈折率 2.417
和 名 金剛石(こんごうせき)
色 無色透明、ピンク、ブルー、グリーン、イエロー、ブラウン
象 徴 清浄無垢
主産地 オーストラリア、ボツワナ、コンゴ、ロシア、南アフリカ、インドなど
備 考 4月の誕生石、10年目の結婚記念日(スイートテンダイア)60年目(イエローダイア)75年目
ダイアモンドの品質
ダイアモンドの基準となるのが、カラットCarat、カラーColor、クラリティClarity、カットCut
の頭文字からとった「4C」と呼ばれる評価です。
ダイアモンドはこの「4C」がバランスよく揃ってはじめて、素晴らしい輝きをもたらします。
しかも、すべての評価がパーフェクトであれば、あるほど価格も上がり稀少性も高くなります


カラット(重量)

カラットは宝石の重さを表す単位で、大きさをさすものではありません。
1カラット(ct)は、0.2gです。カラット数が大きいほど稀少価値があって評価が上がりますが、特に1カラットを超えると値段が一段と高くなります。カラットの語源は、「カロブ」というイナゴ豆の一種で昔、インドやオリエント諸国では、宝石の重さを計量 するおもりとして、常に一定の重さだったこの実が使われていたのです。


標準カットのダイアモンドと重さの実寸
ダイヤモンド11.75mm
11.75mm
6cts
ダイヤモンド11.1mm
11.1mm
5cts
ダイヤモンド10.3mm
10.3mm
4cts
ダイヤモンド9.85mm
9.85mm
3.6cts
ダイヤモンド9.35mm
9.35mm
3cts
ダイヤモンド9.05mm
9.05mm
2.50cts
ダイヤモンド8.8mm
8.8mm
2.37cts
ダイヤモンド8.5mm
8.5mm
2.25cts
ダイヤモンド8.2mm
8.2mm
2cts
ダイヤモンド8.00mm
8.0mm
1.87cts
ダイヤモンド7.8mm
7.8mm
1.75cts
ダイヤモンド7.6mm
7.6mm
1.6cts
ダイヤモンド7.4mm
7.4mm
1.5cts
ダイヤモンド7.2mm
7.2mm
1.37cts
ダイヤモンド7.0mm
7.0mm
1.25cts
ダイヤモンド6.8mm
6.8mm
1.375cts
ダイヤモンド6.5mm
6.5mm
1ct
ダイヤモンド6.2mm
6.2mm
0.87ct
ダイヤモンド5.9mm
5.9mm
0.75cts
ダイヤモンド5.6mm
5.6mm
0.65ct
ダイヤモンド5.15mm
5.15mm
0.5ct
ダイヤモンド4.4mm
4.4mm
0.3ct
ダイヤモンド4.1mm
4.1mm
0.25ct
ダイヤモンド3.25mm
3.25mm
0.125ct
ダイヤモンド2.5mm
約2.5mm
0.06ct
 

カラー(色)

ダイアモンドの色に関するグレードです。
カラーで最も重要なことは、ダイアモンドは無色に近いほど価値が高いということです。
ダイアモンドの色は通常無色からややイエローまたはブラウンまでの色相で、
また稀にレッド、ピンク、ブルーなど特に稀少で価値の高いカラーを含め、
ほぼすべての色(一般にファンシーカラーと呼ばれるもの)が存在します。
このファンシーカラーダイアモンドを別にすればダイアモンドの理想的なカラーは無色です。
G.I.Aではルース(枠につける前の裸石)のダイアモンドを、G.I.Aのカラースケール
(マスターストーンと呼ばれる)と照らし合わせて、無色なものを「D」として順に色味が増して
行くに連れE・F・G・・・・Zまであり、「Z」より濃い色はファンシーカラーになります。

 
Color
GIA D E F G H I J K L M N O P Q R S~Z
備考 無色 ほとんど無色 僅かな黄色 薄い黄色・・・・・黄色
 

Dカラーから始まる理由
なぜAからではなくDから始まるのかはいくつかの説があります。
一つ目がDiamondの頭文字とってDからという説。
二つ目がAから始まってはあまりにも単純であるので暗号化するためにDからとい う説です。


クラリティ(透明度)

ダイアモンドの中に存在する内包物(インクルージョンinclusion)の有無、大きさ、数、性質、
外部の特徴(カットによるキズ)などを10倍に拡大して総合的に判断したものをクラリティーといいます。
クラリティーのグレードは価格に重要な影響を与えます。
FL(フローレス)、IF(インターナリフロレス)ともに無傷で、極めて稀少なものです。
VVS1、VVS2(ごくごくわずかな内包物)、VS1、VS2(ごくわずかな内包物)は10倍拡大でも発見が困難。
SI1、SI2(わずかな内包物)は、10倍拡大で発見できるが肉眼は困難。
I1、I2、I3になると肉眼で内包物を発見することができます。

FL Flawless (フローレス)
IF Internally Flawless (インターナリーフローレス)
VVS1 Very Very Slightly Included 1 (ベリーベリースライトリーインクルーティッドワン)
VVS2 Very Very Slightly Included 2 (ベリーベリースライトリーインクルーティッドツー)
VS1 Very Slightly Included 1 (ベリースライトリーインクルーティッドワン)
VS2 Very Slightly Included 2 (ベリースライトリーインクルーティッドツー )
SI1 Slightly Included 1 (スライトリーインクルーティッドワン)
SI2 Slightly Included 2 (スライトリーインクルーティッドツー )
I1 Inperfect 1 (インパーフェクトワン )
I2 Inperfect 2 (インパーフェクトツー )
I3 Inperfect 3 (インパーフェクトスリー )

GIA
基準
FL IF VVS VS SI I
1 2 1 2 1 2 1 2 3
備考 10倍の拡大で無キズ
10倍の拡大で微小な表面の欠点(IF)
10倍の拡大で発見困難な微少の欠点 10倍の拡大で発見が多少困難な欠点 10倍の拡大で発見が容易、肉眼では困難 肉眼で容易に発見できる。
 

カット

ダイアモンドの命といわれるプロポーション。
ダイアモンドを58面にカットしたものをラウンド・ブリリアント・カットと呼びます。
ラウンド・ブリリアント・カットはダイアモンドの理想のカットであり、ダイアモンドの原石が秘めた輝きを
最高度に引き出すために、テーブル面からの入射光をほとんど反射させ、最大の輝きを放つように
工夫されたカット方法です。
このカットは、ダイアモンドのカット方法の中でも最上級の技法。
受けた光を100%に近く反射させる理想的な技術で、高度な技術者のみが生み出せる価値のある美しさです。
ラウンド・ブリリアント・カットの評価は、どれだけ理想のプロポーションから離れているかによって
「エクセレント」を最高とし5段階にわけられます。

カット
cut
エクセレント
Excellent
ベリーグッド
Very Good
グッド
Good
フェア
Fair
プアー
Poor
内容 理想的な
プロポーション
エクレセントに準ずる
優秀なカット
標準的な
カット
やや基準が
寛容なカット
基準が大幅に
寛容なカット

ダイアモンドの輝きは

  1. ブリリアンシー(光輝)表面反射、内部反射による強い輝き。
  2. ファイヤー(虹現象)光の分散によっておこる赤、青、緑等、虹色。
  3. シンチレーション(閃光)バックファセットの細やかなファセットから生まれる、チカチカとひらめく閃光。

この3つの光がバランス良く保たれている時にダイアモンドはより美しく輝きます。


理想のプロポーション
理想のプロポーション

144面カットについて
58面にカットされたラウンド・ブリリアンカットをさらに144面までカットされたものを144面カットと言います。
144面カットは58面カットに比べシンチレーションが増える変わりにファイアーが減少されます。
やはりカット面数が58面カットより多い分価格も高くなります。


鑑定書の見方

ダイアモンドの結晶はそれぞれ大きさ、色、内包物に違いがあります。
輝きを出すための加工の段階では研磨面の角度・寸法比率の変化がカッターにより程度差が生じます。
これらの研磨後のダイアモンドの個性を4Cに分け、客観的に一貫性をもって検査しその内容を記載した
報告書様式の証書のことをダイアモンド・グレーティングレポートといいます。
(今までは「鑑定書」と呼ばれてましたが、現在ではこう呼ばれるのが一般的)書式は鑑別機関により異なります。
ここでは中央宝石研究所(CGL)とAGT・ジェム・ラボラトリーまたはGIAジャパン(AGT)の
ダイアモンド・グレーティングレポートの見方を説明します。

(AGT)のダイアモンド・グレーティングレポートの見方を説明します。
(AGT)のダイアモンド・グレーティングレポートの見方を説明します。
  1. SHAPE&CUT カット・形状(CGL) 形及びカット(AGT)
    ダイアモンドにはラウント・ブリリアン・カット以外にもいろいろな形にカットされることがあります。
    ここではカットの形状を記載しています。
  2. WEIGHT(CGL) CARAT WEIGHT(AGT) 重量
    1カラット(略字ではct)は0.2gで精密な機械で1000分の1まで測定します。
  3. MEASUREMENT 寸法
    ガードル経の最小値と最大値の2ヶ所と全体の深さを測定し寸法として記載しています。
  4. COLOR GRADE カラー(色)の等級(CGL) カラーグレイド(AGT)
    純粋無色なものをDカラーとし以下E・F・G・・・・Zまで分類評価し
    Zカラー以下をファンシーカラーと呼びます。
  5. CLARITY GRADE クラリティー(明澄度)の等級(CGL) クラリティーグレイド(AGT)
    ダイアモンドを10倍に拡大し検査し総合的に判断しクラリティーを評価します。
  6. PROPORTION FINISH(CGL) カットの総合評価 REMARKS(AGT) 備考
    プロポーションとフィニッシュを基に総合的に決定されます。
  7. GIRDLE THICKNESS(CGL) ガードルの厚さ GIRDLE(AGT)
    ガードルの厚さを表します。
  8. CULET SIZE キューレットサイズ
    ダイアモンドの下側最先端のことです。キューレットの大きさや状態を表しています。
  9. SYMMETRY 対称性
    左右の対称性を表しています。
  10. POLISH 研磨状態
    仕上げの状態について評価します。
  11. FLOURECENCE 蛍光性
    ダイアモンドは紫外線を当てることによって様々な蛍光を発します。
    蛍光の色調や強さを記載してますが品質とは無関係です。
  12. その他
    以下のコメントが記載されることがあります。
    GRADED IN A LOOSE 等級付けの後、ダイアモンドを指輪等にセットした状態でレポートを発行した時、
    このコメントを記載します。
    LASER DRILL HOLE レーザー光線で穴を開け黒色のインクルージョンを
    取り除く処理が施してあることを示しています。
  13. PLOT (図示)
    ダイアモンドのインクルージョンの特徴を図示したものです。
    石の内部の特徴は赤で、カッターにより必要外につけられたファセット(面)は
    黒インクで図示します。
  14. 署名
    2名の宝石修了者により、グレーティングされたことを証明する自筆のサインをしています。
    ・推奨鑑定機関  「中央宝石研究所」、「全国宝石学協会」